(エドガー・ケイシー・リーディングから考えてみる)
冷水治療とたいへんよく似た作用を体に及ぼす。 重要なのは、良好なマッサージが体に及ぼす電磁的効果だ。 マッサージを施す人のプラスの磁力が、患者の体内にある潜在的なエネルギーをかきたてて強める。 マッサージを施す人が、肉体的のみならず道徳的、精神的にも正常で肯定的であればあるほど、弱くて否定的な患者にマッサージが及ぼす良い結果も際立ったものになる。
生体の電磁エネルギーは、血液の循環がコントロール可能なのと同じように、意志と、体のあらゆる部位に対する意識の集中によって、コントロールすることが可能だ。 脱臼や、体内の異物や、臓器にたまった病気を起こす物質や、毒素の局所的な蓄積による炎症が原因で痛みが起こっている場合は、磁気治療やマッサージで痛みがとれないのは明らかだ。 このような場合はすべて、局所的な炎症の原因を取り除かねぱ、痛みは完全に静まりも消えもしない。
「ピーナッツ油のマッサージを週一回受けていれぱ、リューマチでも、それに伴う肝臓と腎臓の働きの膠着から生じる諸症状も恐れることはない。」(1206−13)
「ピーナッツ油のマッサージは身体にエネルギーを供給する・・・。」
「・・・毎日アーモンドを2〜3粒食べている人は、癌を恐れる必要はない。週1度ピーナッツ油のマッサージを受けている人は、関節炎を恐れる必要がない。」(1158−31)
「そして、身体に適用されうる素材のうちでも、オリープ油は筋肉と粘膜の働きを刺激する上で最も効果的である。」(440−3)
念入りなマッサージ、(しぽるようにしたり、もんだり、ローラーをかけるようにしたり、なでたりすること)は、よどんだ血液と病気を起こす堆積物を実際に組織からしぼり出し、静脈血の流れに入れ、老廃物と毒素で充満した肺へ向かっている静脈血の速度を速め、酸素と滋養成分という荷物を積んだ動脈血が、妨害物の少ない組織や臓器にもっと自由 に流れ込むことができるようにすることをいう。 「体内の状態で、その影響が血液に現われないようなものはない。なぜなら、血流は再建する力を体に運ぶだけでなく、使用済の力を捕えて体内の様々な部位にある適正な排泄系統からそれを排出することも行なうからだ。このため、赤血球、白血球、リンパ球が静脈で運ばれているのだ。これらは、体をつくる役、渡し役、破壊役、蘇生役として、非常に小さな部分に分かれている。それゆえ、肉体内で現在進行している状態の影響を常に血流に見い出せるのだ。一滴の血液をとれぱ肉体のどんな状態でも診断できる日がいつか来るかも知れない。」(283ー2)
「血行、つまり血液?は、肉体の主要な属性、すなわち、それ自体が全身あるいは体内に生命を保つものである。」(4614ー1) 「これはこの体にはわかっていることだが、各臓器には、自身をたて直し、絶え間なく再現するのに必要なものを体から得る能力がある。 ここに血行を妨げているものがある。肉体的な意識に対するインパルスが脳の神経中枢から反応し出すというのは真実だが、栄養供給は血液から来るのであって、これは、神経系(脳脊髄神経系または交感神経系のいずれか)に沿った神経節がコントロールしている。」(115ー31)
電気機械である人体には、運転のための蓄電池、電線、機械類が必要だ。 一次蓄電池は、体の電気的エネルギーをたくわえることだけが仕事の、何千もの神経節細胞の形をとっている。 複雑な配線系統は神経の形をとっていて、その仕事はもっぱら、神経節細胞から筋肉やその他の部分へと電気を帯びた体液を送ることだ。 また、ひとそろいの機械は、筋肉、臓器、骨の形をとっている。 神経系統は、体の動作及び感情に作用し、体の様々な部分、可動な臓器及び中枢にエネルギーを供給するあの系統だ。 神経系と循環系との関連は、平衡を保つのに互いの関係が重要なのと同じ程度に測り知れないものだ。
マッサージがこの二つの系統にたいそう有効なやり方で作用するのはもちろんだ。
「マッサージは非常に良い、これをもっと頻繁にやるのだ。よいかな?マッサージによって体の臓器のすべてがより良く働けるように行なうわけだ。不活発な状態は、様々な臓器が受け取るインパルスを発する脊椎に沿った部位の多くを、弛緩させたり、緊張させたり、あるいはある臓器が他の臓器よりも大きなインパルスを受け取ることを可能にしたりする。マッサージは、生体の様々な部位を通じて血行をよくするため、神経節が神経の力からインパルスを受け取るのを助けることになる。」(2456−4)
「神経系統の「電池」が切れかけている。心臓、肺、肝臓、腎臓の各働きは、体の電池と呼んでもいい。体の化学的な力が変わると、これらの働きがひどく減退して臓器のどれかにストレスがかかり、次第に機能的な乱れを生じさせることがある。このようにして生じた)苦痛や乱れがあると、臓器のどれかが次第に機能障害に陥いる。」(4007−1)
したがって
「水治療法及びマッサージは、治療の手段であるだけでなく予防手段でもある。体を清浄にすると、体の力自体が正常に機能できるようになり、したがって、放っておくと全身に広がるであろう毒素、鬱血、病気が排除される」(257−254)
重要なのは、良好なマッサージが体に及ぼす電磁的効果だ。
マッサージを施す人のプラスの磁力が、患者の体内にある潜在的なエネルギーをかきたてて強める。 マッサージを施す人が、肉体的のみならず道徳的、精神的にも正常で肯定的であればあるほど、弱くて否定的な患者にマッサージが及ぼす良い結果も際立ったものになる。
「ここでわかるように、この体にほとんど催眠をかけるほどの暗示によって体をくつろがせるのがよい。これは暗示の力で行なうべきで、それと同時に磁気治療も行なうのがよい。これは、この体とたいへん親しい友人が行なうのがよい。」
「(マッサージを施すほうの手である)右手を背中の、胃の噴門部のくぼみの反対側に置き、左手は胃の噴門部に置く。この状態を3~4分間保つ。これは、衣服の上からではなく直接体に触れて行なう。これと同時に、血流が増し、神経の力の流れが増して、既に生じている緊張が緩和されるという暗示をかけるべきだ。」この種の形態または方法のほうが、刺激薬を用いるよりもずっと望ましい。これを毎日少なくとも1回15〜18日間続けるとよい。」(3619-1)
磁気治療が有益な効果を持たらすのは、施術者から患者へと生命力が実際に送られるからというよりも、 むしろ、患者の潜在的で不活性状態の電磁エネルギーが喚起及び刺激される、力の「分極化」が起こるからだ。 手技も、他のすべてのものと同様、やり過ぎて施術者に有害な影響が生じることはある。 が、妥当な範囲内なら、施術者が自分の体を良好な状態に保っているかぎりは、マッサージや磁気治療によって体が消耗することはない。 自分自身の波動が、肉体、精神、道徳、霊?において調和していなければならない。
「治すという意志による肯定的な態度と、患者に共感することで自分は治すことができる」という信念によって、鼓舞され、駆り立てられねばならない。 このような施術者は自分自身が生命力を送るための道具つまりチャネルになるのだが、この生命力こそが、すべての生命の源泉から来る「癒し」の力なのだ。
「自分が与えるように他からも与えられる」、これが宇宙の法則・・・補償の法則・・・だからだ。 正しい心で治療を行なうなら、生命力を失うどころか得るのだ。 自分自身の力が強まるのを実際に感じ、治療の後には他の何ものからも分け与えられることのできない快活さと意気揚々とした感じを経験する。
「体の外にある要素で癒しを生じさせられるものはないが、生命力という協力的な力と同調すれば、それがなんらかのエラーによってもたらされている種々の作用と行き合うときに、神の力-生体の内部の至る所で作用する生命力-に気づく。」 (1173-8) したがって、「・・・肉体をつくりその補給をするものはすべて内部から来るのであって、実体の心によって組み立てられねぱならない。 なぜなら心はつくり手だからだ。(MindisBuilder)体の中にある個々の細胞はそれ自体が一つの世界で、体の諸力が必要な場合にはいつでも、その再建に必要なものになる。」(93ー1)
このリーディングは、患者にも、ヒーラーあるいは施術者にもあてはまる。 良好なマッサージは、施術者がその基礎を成す法則を理解していなくても、よい。