自然療法のクシロ薬局

ヒマシ油について

ヒマの実の写真

この実(向かって左が殻を剥がしたものです)を圧搾製法で絞り作ったものです。 ほとんどの場合殻をはずしてから圧搾し取り出します。

ヒマシ油の規格(ひまし油)

(日本薬局方、エシュルン1低温圧搾低温工程ヒマシ油、米国バアー社製)

この油は、またトウゴマ(パルマ クリスティ)あるいは「キリストの掌(パーム クリスト)」として知られています。
エドガー・ケイシーは、彼のヘルスケアリーディングでヒマシ油に何度も言及します。
今日、それは軟化剤や皮膚柔軟化剤として使用されます。
ヒマシ油パックや関節と筋肉へのマッサージには優れています。
エドガー・ケイシー・ヘルスケアは胃腸障害、裂傷、乾癬のような他の皮膚病にヒマシ油パックの使用の言及をします。
使用は多くのスキンケア製品で見られます。ケイシー療法で使われる製品は、ヘキサンを使わず純粋で、自然で、冷間圧搾、冷間工程で作られたヒマシ油です。

ヒマシ油パック

近年薄いフィルムに入れられたキルティングに、少量のヒマシ油を使用し、使い勝手の良い、汚れない、漏れない、使用量の少ない、電磁波の影響を受けないアメリカン氷嚢を利用したヒマシ油パック使用法が確立されてきている。

従来の方法は吸収材料上のヒマシ油を大量に使用する方法でこぼれ、始末に悪くかつランニングコストも高く、初期投資も多い。この使用法は希望の範囲の上にヒマシ油を十分染ませた材料を置き、パックの上にヒーティングパッド(湯たんぽ)を使用してください。遠赤のヒーテイングパットは使用する必要はない。

成分

100%冷間圧搾、冷間工程ヒマシ油。

当然日本でもヒマの実を潰し彼岸花の根を潰したものでパックすると腫れがとれてくる。 またじん帯損傷やむち打ち、傷、膝の関節炎、ぎっくり腰、またリウマチの腫れ等にも応用されています。

解説

わざわざ遮光ビンにする必要はない。気中に放置すると酸敗しやすい。そのためちゃんと蓋をし空気を遮断すると良い。

本質

瀉下薬

名称

Castor Oil USP,BP,EP,RizinusolDAB,Huile ricin FP,蓖麻油(bimayou)

来歴

わが国では古く漢種を伝えたが,文久3年(1863)アメリカから異種を輸入した。 明治10年(1877)ごろより千葉県でヒマ栽培を始め、ヒマシ油(ひまし油)を製造し、大正15年ごろには種子年額6000貫を産したが、同地方ではその後衰微した。 広く各国局方に収載され、日局には第一版より収載されている。 原植物 アフリカ東北部又はアジア西部のサバナ気候地帯の原産と推定され、熱帯では多年生で常緑の低木状を呈し高さ10mに達するが、温帯地域では1年生草本で高さ1〜2mである。 葉は互生,長柄を有し、5〜12裂の掌状複葉で長さ30cmからときに1mにも及ぶ。 総状花序を腋生し、単性花を開く。 花穂の上部に雄花、下1部に雌花が集まり花冠を欠く。 さく果は球形〜だ円形で一般に軟刺があり、3室。 各室1種子を含む。 種子はやや偏だ円又は卵状だ円形で長さ0.8〜1.7cm、厚さ0.4〜1cm、幅0.6〜0.9cmで種皮は堅いがもろく、表面は清沢で灰色に紫褐色の斑紋や条があり、大理石様紋理を現す。 背面は隆起し、一端に白色のカルンクラを付け、腹面は中央の経線を峯として隆起する。 多くの品種があり、茎葉、種子の形状、果実のとげの有無などに変異がある。 わが国へは10世紀ごろ中国から渡来した。 産地2) トウゴマはインド、中国、メキシコ,ブラジルなど、熱帯、亜熱帯、温帯にわたって広く生育する。 わが国では、カンボジア、タイ、インドネシア、ブラジル、中国、タンガニーカ,ケニアなどから種子を輸入し、採油していたが、近年は主に現地で採油された油を輸入し、国内で精製・加工している。

生産

トウゴマからの採油は一般的な圧搾法で行われるが、精製法は常識的なアルカリ脱酸は行われず、まず油滓を遠心分離後、活性白土による脱色を行う。 次いで高温下(200〜220度)、高真空で水蒸気蒸留を行い、脱酸・脱臭する方法が一般的である。 バアー社の製法は非常に特殊で冷間圧搾、冷間行程で取り出している。(製法は明かされていない) 種子の含油率はほぼ40〜55%である。

成分3)

リシノール酸のグリセリドを主成分とする。 脂肪酸組成はガスクロマトグラフ法による1例として、パルミチン酸1〜2%、ステアリン酸1〜2%、オレイン酸3〜6%、リシノール酸87〜90%、リノール酸3〜5%の結果がある。4) リシノール酸はヒマシ油(ひまし油)特有の酸で旋元性があり、200度以上に加熱するとエテントールとウンデシレン酸に分解する。 分解産物は香料の合成原料として重要である。

薬理

本薬はモルモットによる実験で、小腸内で胆汁共存下リパーゼの作用によって加水分解されてリシノール酸ナトリウムを生成し、結腸には影響しないで小腸及び盲腸を収縮して瀉下作用を現すという5)。 一方、ラット又はヒトでは消化管内で加水分解され、吸収されるので、少量の適用では効果が現れない6)。 本薬及びリシノール酸ナトリウムはそれぞれネコ生体位及び摘出結腸の活動電位に影響を与え7)、前者はイヌの輪状平滑筋活性を低下させ8)、後者はモルモット摘出回腸、ウサギ摘出空腸、ラット摘出結腸の官発又は誘発収縮を抑制する9)。 一方、リシノール酸ナトリウムはヒト空腸及び結腸11)、イヌ空腸12)、及び回腸13)、ハムスター空腸8)、及び回腸14)、ラット結腸15)において水分及びNa+、Cl一などの電解質の吸収を阻害する。 またリシノール酸は試験管内実験でMicrococcus pyogenes,Alternaria sp.,Penicillium sp.,Aspergillus sp.などの増殖阻止作用を示す。

副作用

悪心・嘔吐、腹痛などが現れることがある。 また、多量内服で下痢、消化産物の吸収不良、腸管上皮細胞損傷17)を引き起こす。

適用

峻下薬とする。 その他、外用に皮膚緩和剤として製剤原料とする。

<医療用>
便秘症、食中毒における腸管内容物の排除、消化管検査時又は手術前後における腸管内容物の排除に、ヒマシ油(ひまし油)として、通常、成人は 15〜30mL(増量限度60mL)、小児は5〜15mL、乳幼児は1〜5mLを、それぞれそのまま又は水、牛乳などに浮かべて頓用する。
<一般用>
腸内容物の急速な排除(食あたりなど)に,成人(15歳以上)1回10〜10mLを1日1回を限度として、必要時服用する(3歳未満の用法は認められない)。 急性腹症が疑われる患者、けいれん性便秘の患者,重症の硬結便のある患者、ヘノポジ油、メンマなどの脂溶性駆虫薬を投与中の患者、リン、ナフタリンなどの脂溶性物質による中毒時には禁忌である。

製剤

加香ヒマシ油(ひまし油)局2,クロラール・サリチル酸精局2、トウガラシ・サリチル酸精局2、複方ヨード・トウガラシ精局2

文献(日本薬局方14解説書)

1)日本油化学会:基準油脂分析試験法129、朝倉書店(1996)
2)土屋知太郎:工業大辞典15,320,平凡社(1961)

マッサージにヒマシ油を使う方法

ヒマシ油(ひまし油)をマッサージに使い方法が(2011−2)にのっています。 何が原因で右の手首の内側のコブが出てきているの? それは壊れた細胞だ。 もし是正がなされるならば、そしてヒマシ油(ひまし油)で時々マッサージすると、これらの是正でこれは消えるでしょう。 と言われています。