自然療法のクシロ薬局

ヒマシ油(ひまし油)となはにか?


【ヒマシ油についての最新情報】

Ricinus communis(トウゴマ)植物の種子とその主成分であるリシノール酸に由来するヒマシ油は、特定の塩とエステルとともに、主に化粧品の皮膚コンディショニング剤、乳化安定剤、界面活性剤として利用されています。
Castor Seed Oilは、化粧品に使用されるヒマシ油の命名規則です。
トウゴマの種子を冷間圧搾し、その後熱で油を清澄化することにより製造されます。リシンは油に分配されないため、ヒマシ油にはリシンが含まれていませんので安心をしてください。ヒマシ油とリシノール酸グリセリルは、270 nmに最大吸収を持つ紫外(UV)光を吸収します。
報告によると、ヒマシ油と水素化ヒマシ油は、2002年にそれぞれ769種類と202種類の化粧品に使用されていました。
このグループの他の成分については、使用が報告されていませんでした。
ヒマシ油の報告されている最高使用濃度(81%)は、口紅に関連しています。
ヒマシ油は膵臓酵素によって小腸で加水分解され、グリセロールとリシノール酸の放出をもたらしますが、3,6-エポキシオクタン二酸、3,6-エポキシデカン二酸、および3,6-エポキシドデカン二酸も代謝産物のようです。
ヒマシ油とリシノール酸は、他の化学物質の経皮浸透を高めることができます。
化学的にプロスタグランジンE(1)に似ていますが、リシノール酸は同じ生理学的特性を持っていませんでした。 これらの成分は急性毒性物質ではなく、ラットの食餌に10%までの濃度でヒマシ油を使用したNational Toxicology Program(NTP)亜慢性経口毒性試験は毒性がありませんでした。
ヒマシ油の他の亜慢性試験でも同様の結果が得られました。
希釈されていないヒマシ油は、ある研究ではウサギの皮膚に重度の刺激性があり、別の研究ではわずかに刺激性であり、モルモットとラットの皮膚に軽度の刺激性がありましたが、ミニブタの皮膚には刺激性がありませんでした。
リシノール酸は、マウスと1つのウサギの研究では刺激性がありませんでしたが、別のウサギの研究では、擦過した皮膚部位に明確な紅斑が生じました。 リシノール酸亜鉛はモルモットの感作物質ではなかった。
ヒマシ油もリシノール酸ナトリウムも、細菌や哺乳類の試験システムで遺伝毒性はありませんでした。 リシノール酸は、1つのマウス研究では新生物または過形成を引き起こさず、別のマウス研究では腫瘍プロモーターではありませんでしたが、表皮過形成を引き起こしました。
ヒマシ油抽出物は、オスの昆明マウスのS(180)体腫瘍とARS腹水がんに強い抑制効果がありました。
ヒマシ油を10%まで13週間給餌したマウスでは、用量に関連した生殖毒性は見られませんでした。
ヒマシ油は、人間の臨床試験では皮膚刺激性、増感剤、または光増感剤としては重要ではありませんが、職業性皮膚病の患者は、ヒマシ油またはリシノール酸に対して陽性反応を示すことがあります。
ヒマシ油溶液を9人の患者の目に滴下すると、軽度で一時的な不快感と小さな上皮変化が生じました。
100人の患者を対象とした別の研究では、ヒマシ油を点眼すると、角膜上皮細胞死と上皮の連続性の破れが生じました。
ヒマシ油は主要な脂肪酸グループとしてリシノール酸を含んでいるので、化粧品成分レビュー(CIR)専門家パネルは、この化粧品成分のグループ全体に広く適用できるオイルの安全性試験データを検討しました。
利用可能なデータは、いくつかの毒性効果を示しています。
動物実験は刺激性または感作性の可能性を示していませんが、皮膚炎が確認された特定の集団におけるリシノール酸への陽性反応は、感作性反応がその集団でより高いことを示唆しています。
しかしながら、全体として、臨床経験は感作反応がまれに見られることを示唆しています。
これらの成分に関する吸入毒性データがないため、パネルは、生成される粒子サイズが呼吸に適さないため、エアロゾル化された化粧品でこれらの成分を安全に使用できると判断しました。

ヒマシ油は腹水が溜まるガンにも有効であることが確認されています。
トントンコスメ簡単ヒマシ油クリームは効果的にヒマシ油を使うことができ、これらに役立つのではないかと思います。目に点眼はしないでください。 ヒマシ油は現在5種類取り扱いがあり、3種類販売をしています。私どもの化粧品にも使っています。
FDAがヒマシ油は食品添加物として認可しています。
日本では医薬品のヒマシ油はOK。飲めます。

なぜ耳管に入れたヒマシ油が、難聴の子供にこんなにも有効なのだろうか。(医師の確認をとってからして下さい)
大人も結構難聴に効果がある事が多いので、綿棒にしたし塗ってみるのも良い。
なぜこの油の湿布が、行動過多症の子供を正常に戻したのだろうか。(ADD)
なぜ肝炎の治癒を早め、胆石を除去し、すり傷と感染を治したのだろうか。(C型肝炎やB型肝炎の数値を下げたりウイルス量を低くする)
傷のなおりの悪い場合やってみる値うちがある。

私たちはこのような疑問について、まだ何もわかっていない。
その答は、人体の本質の中にあるのだろうし、おそらくは神がこの地上にいる私たちに恵みとして与えられた物質の知られざる治癒能力の中に見出せるのだろう。
眠れるエドガー・ケイシーは、人間の病気を、正しく機能していない生理状態の最終段階と見ている。
エドガー・ケイシーが病気を治す場合、その治療指示は、生理過程の最終段階に対するものではなく、正常に機能している部分−つまり正しく働いている生理機能−に対するものであった。
これは非常に重大な違いである。

なぜなら治療に対するこのようなアプローチの差は次のようなことを暗示するからである。
エドガー・ケイシーは人間を神に似せて造られた被造物ととらえ、一方、医師は病名を当てはめろと教えられ、ある意味で、もともと病気にかかった人間のことなど考えるなと教えられたことてある。
エドガー・ケイシーは、少なくとも30種類の疾病に対して、ヒマシ油を局部的に(ほとんどは湿布パックという形で)使用することを処方している。
次に挙げるのは、エドガー・ケイシーがヒマシ油を処方した症例の一部であるが、この独特の言い回しは、人体の機能に対するエドガー・ケイシーのユニークな理解を反映している。

  • 排泄を増進する
  • 肝臓を刺激する
  • 癒着を解消し除去する(タンパク質のヘリックス構造を解消し水分子がタンパク質の分子にきれいに並ぶのを助ける)
  • 傷を治癒し除去する
  • 痛みを排除する
  • 結腸の便通を解消する(痙攣性、弛緩性の便秘をとる)
  • 神経系を調整する
  • 胆嚢を刺激する
  • 調和を促進して中毒症状を軽減する
  • 鼓腸を軽減する(ガスがたまりどうしようもないのをとる)
  • リンパの循環を促進する
  • 腸内の同化作用を改善する
  • 排泄のバランスを整える
  • 炎症を軽滅する
  • 乳び管の癒着を溶かす

(スタンダード人体生理学より)

  • 吐き気を軽減する
  • 胆石を溶解する
  • 乳び管の循環を刺激する
  • 腫脹を軽減する
  • 盲腸を刺激する
  • 肝臓−腎臓機能を協調させる
  • 臓器と腺を刺激する
  • 卵管膿腫も卵巣膿腫もよく吸収する

上の効能リストを見ただけでも、以下に挙げるさまざまの疾患を診断された人々に対する治療法として、ヒマシ油パックが強く勧められた理由がわかるというものです。

エドガー・ケイシー療法の中で失語症、虫垂炎、関節炎、ガン、胆嚢炎、胆嚢痛、大腸炎、便秘、てんかん、胆石症、胃炎、片頭痛、肝炎、ヘルニア、ホジキンス病、鉤虫、腸門塞、肝機能低下、十二指腸閉塞、十二指腸狭窄、腎臓圧迫、神経炎、肝硬変、多発性硬化症、リンパ管炎、脳性麻痩、骨盤蜂窩織炎、尿毒症、不妊症、たむし、パーキンソン病

このソストには、バージニア・ビーチにあるAREの図書館に収められている一資料『障害・不協調・中毒・排泄・癒着』に記載されている多数の症例は含んでいない。 前述した通り、もちろんこの癒しの油は、パーマクリスティまたはもっと一般的には、ヒマとして知られる植物の実から抽出した油である。

これこそエドガー・ケイシーがパックの形で使用するよう何度も何度も勧めたものなのである。
この特殊な油は、安定し、また鎮静作用があることから、一般に口紅や化粧品に使われているが、かつてはクレオパトラが、化粧ベースとか目をより美しく見せる為に、おそらく ひまし油を使用したのだろう。

エベルス・パピルスに(1550年BC)、目の炎症が起こらないように、ヒマシ油を目薬として使ったと書いてある。
おそらくこの並外れた油を治療に使用した最初の記録は、多くの神秘に包まれている国、古代エジプトにあったと思われる。
何世紀にもわたり、ヒマシ油の価値は時には新しい方法で認識され続けてきた。
しかし、ケイシ−・リーディングに述べられているようなその働きの本質は謎のまま。
医学博士ダグラス・W・モントゴメリは、1918年にパームクリスティ、つまりキリストの御手と呼ばれた大きな手のような形の葉をもった美しい植物からとれる油について本を著した。
彼はこう言った。「もし私が子供の時に、この格調高き名前を知っていたら、その油を飲まされるたびに味わったあの悲惨な気持ちが、ましになったのに。」
たいへん意志強画で元気なスコットランド人の叔母は、『ちょっとの油』一といつも呼んでいたその油を、身心の病に素晴らしい効能のある万能薬だと思っていた。
実際、浄化の効果については疑いの余地はない

モントゴメリーは同じ著書のなかで、今日の医師にとって興味あるまた重要な観察知見を報告している。
その観察知見とは、エドガー・ケイシー・リーディングの中でヒマシ油の使用について注解のいくつかと関係がある。
きれいな消化管がきれいな皮膚につながるように、皮膚病にはヒマシ油は重要であるということを知った。
「薬〔ヒマシ油〕は特に上行結腸に作用するようだ。そしてこれは興味深いことなのだが、多くの進行中の皮膚病は、上行結腸が横行結腸に変わる右結腸曲で発生した毒が原因であることは疑いもない事実であり、そこは嫌気性蛋白質分解バクテリアが好んで住む場所なのだ」

一さらにV・B・キャノンが論文で次のように報告したこと一指摘した。

それは、ヒマシ油を餌に混ぜて動物に与えたら、上行結腸で食物が連続して分割され、その後に、食物を逆に送り込む、いわゆる逆ぜんどうがおこったのだ。
これは結陽膨起を清掃するのは都合のよいことである。
「結陽の運動が弱いと、これらの結腸膨起(ふくらんだ部分)が特に汚れやすくなるのだ」
一重要な発見は、非常に優秀な教科書にあっても見落とされることがよくある。

ここに、ヒマシ油を内服した際の直接の結果として、上行結陽の働きを証明するものがある。
グッドマンとギルマンは、この油が、小陽内で脂防分解酵素により加水分解されてグリセリンとリシノール酸になるのかを解明している。
便通(浄化)を積極的に促すのはリシノール酸です。
リシノール酸には強い刺激作用があるので、そのため腸の運動作用(副交感神経)が刺激され、その結果、小腸に溜まっていた内容物が急速に前進させられるのである。
それから、この教科書には「結腸はほとんど刺激されない。なぜなら、リシノール酸は、小腸を通過するときには他の脂肪酸と同様、吸収されてしまうからである」と述べられている。

キャノンが報告した活動は、放散(正常な伝導のしかたを超えた神経インパルスの分散)と呼ばれる反射現象と大変よく似ている。(消化管の運動)
もしこれが正しいとするなら、ヒマシ油が、その刺激作用から生ずる神経インパルスを拡大することによって、いかにして小腸全体および横行結腸の上行部(左半分)に対して刺激剤として作用するかが理解できよう。

放散は、中枢神経系の中よりも自律神経系の中にある方が強く現れる。
実際、交感神経系に関しては、その求心性神経インパルス(器官やその一部に向かって)の効果は、全交感神経系を活動させるのだ。
その構造は、このような広範囲にわたる反応によく適合している。
したがって、たとえば、もし内臓(腹部)神経の中心の先端を刺激すると、その効果は瞳孔にまでも到達し、瞳孔拡大が起こるのだ。

副交感神経系においては、交感神経よりも放散は少ないとはいうものの、それでもよく目立つ特徴である。
ヒマシ油の効果は、放散効果により、油が小腸の中をほんの少し進む前に、結腸で見られるのだ。

今述べたことは、私たちのもつ現段階の知識では、真に理解できない微妙で神秘的なこの素晴らしい人体の中で、多くのものが機能しているという事実を物語っている。

ある皮膚科医が、ヒマシ油、つまりリシノールNaを患者に服用させて治療した10例の発疹を研究し「サザン・メディカル・ジャーナル」に発表したものが歴史的記録として残っている。

明かにショークは、キャノンの報告を読んでいたし3300年代の他の皮膚科医たちととともに得たコンセプト、すなわち、上行結腸の頭の部分に溜まる毒素は、吸収されて皮膚疾患を生じさせるという考えとともにこの情報を使ったのだ。

〔ショークは〕結腸のまさにその部位を浄化することは、皮膚をきれいにすることに繋がるというキャノンの理論を実験することにした。
彼は自分が発表した10の例で実験したところ、結果は、時に全く驚くべきものであった。

一例として、4年間、強度の入浴掻痒症(かゆみ)に悩む30歳の看護婦を挙げた。
彼女は紫外線治療、グルコン酸カルシウムとョウ化ナトリウムの静注、疑いある食品を除いてゆく食事療法、自己血液療法および局所法を試みたがいずれも症状改善には至らなかった。
彼女は怖くて7ヶ月間風呂に入ったりシャワーを浴びたりしなかった。

医師はカオリンとリシノール・ナトリウムを、1日3回、約15g、経口投与した。彼女は四日後、良くなったので、石鹸を買って1日4回入浴したと報告してきた。6ヶ月後に軽い再発をみたが同じ治療で治り、2年半再発はなかった。

他の症例は、背中、腕、脚に無滲出性蕁麻疹状皮膚炎を患った72歳の男性であった。
その皮膚炎は2週間続いた。
その男性は、ひまし油を1回飲まされただけで他の治療はしなかった。
掻痒症は24時間でおさまり、発疹の方は1週間できれいになった。

薬理学上、ヒマシ油は主に不飽和ヒドロキシ脂肪酸であるリシノール酸から成っておりCH3(CH2)5CHOHCH2CH:CH(CH2)7COOHという化学分子式をもっている。
グッドマンとギルマンの共著によると、この油は弱い皮膚軟化剤として知られ、痛みを和らげる特性があるので、皮膚に局所的に用いられる。ヒマシ油はまたアルコールと1対10の割合で混合しヘアトニックとして広く使用されている。

オームズビとモントゴメリはヒマシ油を皮膚に直接つけても、あるいはヒマシ油に浸したものを皮膚につけても差支えのない「滋養豊かで痛みを和らげる油」の一つである説いている。
このような油は、かさぶたや鱗状物の除去に頻繁に使われる。
この2人がリストにあげた他の「滋養豊かで痛みを和らげる油」とはタラ肝油、オリーブ油、アーモンド油、亜麻仁油、牛足油である。
一方「刺激性」の油はタール油、欧州産杜松油、白樺油、カシューナッツ油、杜松油である。
化学的には、ヒマシ油は脂肪酸のトリグルセリド(エステル)である。

この脂肪酸の成分のおよそ90%はリシノール酸であり、9番と10番の間の位置に二重結合がある炭素数18個の炭化水素をもち、12番目には水酸基があることでユニークなものとなっている。
この水酸基と不飽和物の結合はヒマシ油にのみ存在する。

ヒマシ油脂肪酸の典型的な構成は次のとおりである。
この構成は著しく安定している。

  • リシノール酸89.5%
  • ジヒドロキシステアリン酸パルミチン酸0.7%
  • パルミチン酸1.0%
  • ステアリン酸1.0%
  • オレイン酸3%
  • リノール酸4.2%
  • リノレン酸0.3%
  • エイコサン酸0.3%

ヒマシ油の中の水酸基は、物理的な特性がユニークに組み合わさっている。
つまり比較的高い粘度と、ある特殊な比重をもち、無水アルコールの中では、どんな割合でも溶け、脂防族石油溶剤では、溶解度が限られる。
その物理的な特性の一定不変性と信頼性は粘度テストにヒマシ油を絶対基準として長期間使用されてきたことからも明らかである。
これは優秀な柔軟化性と潤滑油としての特性を持っているのである。

工業用のヒマシ油の歴史は長く、興味のある話である。

反応の場を提供する水酸基、二重結合、エステル結合があるので、ヒマシ油が工業用に使用された場合の多くの化学反応は、徹底的に調査。
化学反応のいくつかを挙げると、アセチレン化、アルコキシ化、アミノ化、苛性融解、化学脱水、蒸留、エポキシ化、エステル化、水素化、酸化重合、熱分解、および鹸化である。

これらの反応は、結果として多くの油、塩、グリセリド、エステル、アミド、アルコール、ハロゲン、およびヒドロキシーステアリン酸塩を作ることになる。
医学的な研究、および治療分野に関連した工業が貢献したことのうち、リシノール酸とオレイン酸誘導体(両方ともひまし油に含まれる)を使用したA−F−ノバックらの業績が挙げられる。
これらの誘導体は、最適な成長状況の下で、数種類のバクテリア、イースト、カビに対して抗菌力があるか否かの検査を受けた。
数種類の誘導体は、抗菌剤として知られているソルビン酸や10−ウンデシレン酸に匹敵するほど相当の抑制力を示した。
ノバックと彼の率いるグループは「これらの化合物を医薬的に応用すると非常に重要なことがわかると思われる」ので、こういった物質には、よりいっそうの研究が必要であると述べた。

シュワルツは、1942年発表の論文の中で、保護用の軟膏や洗剤を作るのにヒマシ油(ひまし油)を使用することに関して−−他の要素の中でも−−工業は大きな役割を演じたと報告した。
こういった軟膏や洗剤は、工場で働く者が刺激物に皮膚をさらすような所で使用させることになっていた。

彼の報告は、この主題に関しては広範囲にわたるものであり、ヒマシ油はよく使われる軟膏や洗剤にふつう含まれていたのだ。
AREクリニックの研究の結果の主な効果は次の通りである。

  1. リンパ球の総数はヒマシ油パック使用のグループで著しく増加
  2. T−リンパ球全数(T−11細胞群)はヒマシ油パック使用のグループで著しく増加

また、この調査結果は、慢性病患者に使う根拠となったのである。
ヒマシ油パックを腹部に使用する臨床経験を重ねることにより、この湿布は胸腺の機能と免疫系を構成する他の仲間を強化し、あわせて内外の危険から身体を守るのに、免疫系をいっそう効果的なものにし、また免疫系が身体のどの部分をも再建できるように誘導する手助けをすると理解するに至った。
なおこの結果は今の免疫学の主流樹状細胞やマクロファージに関しては触れられていなが、上記の結果から推測するとマクロファージの活性化、樹状細胞の活性化も含めておこっているように思う。

そのためにヒマシ油(ひまし油)を飲むと貧血が治ったり(マクロファージが骨芽細胞でできたての赤血球を食べ赤血球を作るし各リンパ系や血液系に存在する樹状細胞の核をも食べ免疫系を刺激するのが推測される)

初期の研究で実証されてはいたが、こういった発見により、この特殊な療法は、治療のプロセスが開始するための土台を築くのに、総合的な重要性を持つことがわかった。
免疫系は身体の健康の基本であり、その正常な性能を崩壊または消滅させてはならない。

もしそうなったら、もともと弱い箇所がどこにあるかによって、身体のあちこちが病気に冒されることになる。
発作病(てんかん)を抱えて来る者に、ヒマシ油(ひまし油)パックを適用している。

エドガー・ケイシーは、この湿布はパイエル板(小腸の壁にあるリンパ組織の小板)を再生し、いっそう活動的にすることを示唆した。パイエル板は免疫系の一部である。
リーディングによると、パイエル板は、発作の原因となっている神経系の悪い部分に、リンパ球と血液の循環を通じて運ばれるある種の物質を作り出すという。(マクロファージ、樹状細胞を活性化をおこしサトカイン、ロイコトリエン、プロスタグランジンなど)

エドガー・ケイシーは、神経系のこの部分を正常に戻すにつれて、不調は徐々に除去されるだろうと指摘した。
しかし、常のごとく、エドガー・ケイシーは最後に次のようなアドバイスを忘れることはなかった。
患者がこれまで持っていた態度と情動をよく観察して、望ましい方向に正す必要がある。
さもなければ、癒しは起こらないだろうと。

瞑想を経験すると、ヒマシ油がどのように作用するのかもう少し理解できるようになると思う。
私たちは瞑想の中で自分たちの肉体と心をその根源、つまり神と呼ぶ聖なるエネルギーと一体化させようとする。
この一体化とは波動性を働かせるに違いない。これが完全に達成されるとき、すべての病気は消えてしまうのだ。 なぜなら、神の世界には病気はないからである。

ヒマシ油は、創造の力と一体化されやすい波動を体内に創造し、これが治癒活動をもたらすのかもしれない。
私たちは薬以外に身体を癒す何かを見つける必要が大いにある。ここに自然治癒的な薬の真の意味があるのかもしれない。
つまり、人体の波動をより効果的に神の波動と一体化させ、まるで手品のごとく、治癒が現れるという方法で、私たちはこれを奇跡と呼ぶ。
それは単に一体化のことなのかもしれない!エドガー・ケイシーは決してこれを奇跡とは見なさなかった。

彼は先に引用した

リーディングの中で、これは霊的な出来事だと述べている。
あらゆる力、あらゆる癒しは、内なる波動を変えることーすなわち身体の生ける組織に宿る神性を「創造の諸力」に同調させることにあることを知るべきです。これのみが癒しで ある。これを薬で達成しようとも、あるいはメスやその他の方法で達成しようとも、癒しとは生ける細胞力の原子の構成をその魂の選民に同調させることに他ならない。(1967−1)

18. Know that all strength, all healing of every nature is the changing of the vibrations from within, - the attuning of the divine within the living tissue of a body to Creative Energies. This alone is healing. Whether it is accomplished by the use of drugs, the knife or what not, it is the attuning of the atomic structure of the living cellularforce to its spiritual heritage.

原因は何であれ、またどうしてその効果が実際に達成されたかをまだ十分に理解できなくても、ヒマシ油湿布を適切に、真面目に、辛抱強く実行するという単純な行為によって、行動過多症や他の多くの病状が軽減され、そして往々にして除去されたことはわかっている。

そして、このような結果を通して、ヒマの効能は中世に与えられた「パーマクリスティー、すなわちキリストの御手という呼び名の正当性を証明するものである。

エドガー・ケイシーがあるとき、小さじ一杯のヒマシ油には一回のお祈の中にあるのと同じくらいの深い神性があるのだと言った。
このようにして瞑想、祈り、キリスト意識へ向かう意識の変化、そしてヒマシ油のような物質的な治癒の要素すべてが一つになるわけである。

ちょうど私たちが、深い意識のレベルで、創造の力、すなわち神と一つであるのと同じように私たちは真に−−肉体、心、霊が−−一つであるように。
人間は素晴らしい創造物である。だから、私達はお互いを、また自分自身をそのように扱おうではないか。
神が癒しの御業をなさるとき、どんななことでも起こり得ることを忘れずに。